食道内の空気をおし出して発声するため腹圧をかける。そのために腹筋を鍛える必要がある 喉に力を入れると、音がとぎれるまた発声するとき苦しい。
そこで、腹に力を入れて声を出す。
そのためには健常者の胸式呼吸でなく、喉摘者には腹式呼吸が大切である。腹式呼吸とは息を吸うときにお腹を膨らませ、はくときにお腹をへこませる呼吸法で、腹筋と横隔膜が大事な役目を果たしています。吸う時間の3倍から4倍をかけて腹筋を使ってお腹の空気を絞り出すのです。
とにかく、発声するとき、吸った空気をすべて吐き出す必要があり、其の吐き出す力が腹筋力なのです。この腹筋力が弱いと語尾がかすれてしまい言語全体が不明瞭になってしまいます。私の腹筋力を鍛えた練習方法は、仰向けに寝て腕を首にまわし足を45の角度にあげて、そのまま30秒間静止、それを10回ばかり繰り返した。
(術後1年目)腹筋力は、無理して鍛えなくとも話せるようになると自然に鍛えられます。
(術後1年5カ月目)
疲れてくると声を出すのにかなりのエネルギーを使うわけですからめんどうです。そのため口腔耳語に陥りやすいので注意しましょう。
腹筋を鍛えると4つの良いことがあります。
1.発声の際の絞り込みが出来る。
2.「痰」を出すときスムーズにだせる。
3.「咳」をするとき、お腹への振動が少ない。
4.スマートになる。
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