北鈴会の長期ビジョン
二十一世紀に向けての北鈴会の活動方針です。
みなさんの、ご理解とご協力をお願いします。
北鈴会活動の長期ビジョン(平成8年度策定)
趣旨
あと3年と目前に迫った21世紀社会は、国際化、高齢化、高福祉化社会であるとされ、高齢者や障害者など生活弱者に対する社会福祉政策は飛躍的に、しかも、確実に拡充されることが見込まれる。
おりしも、北海道では、平成10年度を初年度とする「第3次北海道長期総 合開発計画」と新北海道社会福祉長期計画」の策定作業が進められていること から、これら二つの長期計画に北鈴会の意向が十分反映されるよう「北鈴会活 動の長期ビジョン」を策定するものである。
長期計画の内容
発声教室の増設
喉頭摘出者の社会参加を促進するための発声教室は、現在、札幌市ほか道内の主要都市6カ所で開催されているに過ぎないので、地域に居住する喉頭摘出者が、 何時でも、何処でも、容易に発声訓練ができるよう、各支庁毎に発声教室を設 置する。
〔 平成8年度 6カ所 → 将来計画 14カ所 〕
発声指導員の養成
発声教室の増設には、指導員の養成が不可欠であるが、食道発声法の指導を主とする発声指導員は、指導者自身が音声機能障害者であって、自らの経験を踏まえ後輩の喉頭摘出者に発声方法を指導するものである。したがって、指導員の養成には発声技術の修得のみでなく、指導者としての人間性等、人材の発掘に困難 な面もあるが、発声教室の運営には少なくとも3〜5名以上確保する必要があ り、特に、地元に居住する指導員の養成に務める。
〔 平成8年度 30名 → 将来計画 70名 〕
宿泊発声訓練の開催
喉頭摘出者の発声訓練は体で覚えるものであって、手術後できるだけ早期に、しかも、集中的に行うことが効果的である。 特に、広い北海道内にあっては、交通の便の悪い過疎地域に居住する喉頭摘出者も多く、また、仕事の都合で発声教室に出席できない喉摘者のために、宿泊発声 訓練は必要不可欠である。
〔 平成8年度 年4回 → 将来計画 年12回 〕