北鈴会の皆様へ(看護婦さんの手記)
 「発声教室ヘ参加して」
《帯広厚生病院耳鼻科外来 H.H さん》(「北の鈴」第10号より)
 北鈴会の発声教室に参加して、色々なことを学びました。
 病気を克服した人は、生き生きとしていること。
家族とのつながりの深さ、自分の健康は自分で守っていく前向きな姿勢など・・・。

しかし、病気を告げられた時から、ここまで来るには私の想像も出来ないくらいの辛い時期を乗り越えて来たのだろうと思うのです。

「退院した時から、本当の苦労が始まる。」

と、ある人が話してくれました。
日々自分との闘いで明日が見えたい時もあったことてしょう。
しかし、あせらず一歩一歩進んで来た成果が、今に結ぴ付いているのだろう。

ひとは十人十色で性格の違いはもとより、環境、考え方など様々で、同じ病気を持った人でも受けとめ方はそれぞれ違う。
病気、手術、失声により、その人らしさが失われないとも限らない。

 私たち看護婦は、どう係わればよいのか教えられる事ぱかりだが、充実した日々を送るには、又人生を楽しく通ごすには。と一緒に考えるすぱらしさを痛感している。
 北鈴会の抱えている問題もいろいろとあると思うが、失声を余儀なくされた人達にとって、この会がより身近な存在となることを願っております。