<97年11月01日>
レベルアップ
(術後1年4カ月目)
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ここレベルを卒業して、最終レベル(甦った声)に進む条件を記す。これは、現在の私の弱点でもあります。
横になっていても会話が可能(現在も可能だがかなり力む)
すぐに返事が出来る。
1時間ぐらい連続的に会話をしても相手に自分の意志を完全に伝えられる。
朝の朗読時間(新聞の社説:2200字)が14分の時間をいつも切ること。
声に響きが出て、空気の貯蔵が食道の奥の方までできる。
意識しなくとも語尾が消えることはない。
会議に出て、マイクなしでの会話が可能。
空気を胃まで誤って呑み込んだときでもすぐに会話が可能。
以上
なかなか厳しい条件だが上記の条件を目標にして毎日の稽古に励む。目標到達予定は1999年1月迄とする。
(術後2年目)
上記条件は今のところ一つも満たされていない
(術後2年3カ月目)
最終レベル(蘇った声)に進むには、あと2段階必要となりました。
すなわち、次に「滑らかに」その次に「上級者の道」を追加した。食道発声はそんなに易しくないということだ。
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<97年11月03日>
刺激を受ける
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神奈川銀鈴会の行事の一貫としてビデオ鑑賞があった。
内容は食道発声法についてである。出演者は勿論上手な人ばかりであるが、その人達の声は響きがあり、イントネーションがあり、この人が喉摘者かと思うほどびっくりしました。
その人から比較するとまだまだ私は初心者である。このビデオを見て、更にやる気が出て、良い刺激になった。
ビデオを見て参考になったことは下記。
- 朗読するには、
- いいなおさない
- イントネーションを付ける
- 間と息継ぎが大切
- 意味をしっかりとらえて表現する
- 決して読み急がない
- 一区切り毎に吸う。そのときに残っている空気を全て出す。
- 必要以上に空気を食道内に貯めない。
(*このこつはまだ私に出来ません)
- 吸入法について
- うがいでガラガラできるということは食道に空気が入っている証拠である。
- 腹で呼吸し、腹で声を出す。
- 「は」行の出し方。
- 空気を強く出す。弱いと「あ」行になってしまう。
- 大量の空気を食道に取り込む
- 食道発声法とは
ビデオ鑑賞会の教材は
- 食道発声のabc(母音)
- 食道発声のabc(子音)
- 食道発声実習(吸引法からアクセントまで)
- 食道発声法(女性の食道発声、文章、詩の朗読、歌)
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<97年11月12日>
ボリュームのある声
音にボリュームが出てきたみたいである。
今までは声が細かったが太くなった感じである。つまり、食道から大量の空気が流れているみたいである。
97/9/20に記してあるが朗読中の声がつまって悩んでいたが最近はそれがなくなってスンナリと朗読できるようになった。
でも、まだ余裕を持ってゆっくりと話すことが出来ない。つい早口になってしまう。そうなると語尾が消えてしまう。
腹圧をしっかりとかけないとダメである。
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<97年11月20日>
1音の大切さ
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一語一語の大切さを思い知るようになった。特に語尾の一語は絶対に消えてはならない。
そうしないと相手に確実に伝わらない。無意識のときに言葉が消える。特にそれは、「サ」行の時に表れる。
発声練習は毎日やっている。体の調子が良くなってきたので、意欲的に練習に励むことが出来る。
現在の悩み
唾がからまったような音が出て食道の入り口部がコントロールできない。この現象になると「吸引式」でやっても、空気の入る音が「呑み込み式」のような雑音が出る。
そのため、良く聞き取れない。また、食道の奥の方まで吸引が出来ない。ちょうど食道の入り口部が極端に柔らかくなってしまって、ちょっとした動きに反応して振動してしまう状態になる。
ひっかかりがなく音の制御が出来ない。この状態になると唾を2〜3回飲み込んで2〜3分ぐらい待っていると治るのだが、最近ちょっとこの現象が多すぎる。
(術後2年5ケ月目)
仮声門の柔らかさのため、発声が困難になるときがある。
あいかわらず、同じ状態である。解決策も解らない。
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