春先の鼻水

入会 R1-10 74歳     (下咽頭) 
秋、冬、春先に鼻水が軽い咳と一緒に出ますが、時には色着いた鼻 も出ることがあり、注意が必要でしょうか。

(令和4年:神奈川銀鈴会会報49号)

回答
回答:秋、冬は空気が乾燥し、寒くなるのでウイルス感染が多くなります。
のどの痛み、咳、鼻水の90%はウイルス感染によるものです。通常は消炎鎮 痛剤などの対症療法で軽快しまが、二次的に細菌感染に移行すると抗菌剤の治療が必要となります。
またかぜ症状のときのアルコールは血管を拡張させるので炎症をひどくするので飲酒はひかえてください。
またウイルスは湿気を嫌います。部屋の換 気と加湿に気をつけてください。
その他に春先はスギ、ヒノキの花粉が飛び始め、温度、湿度の変化、黄砂の飛散など天候が大きく変化します。
アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、 気管支喘息など)を持たれている方は
鼻、のど、気道、肺がこれらの刺激に反応しやすくなります。
とくに注意が必要です。
アレルギー反応による鼻 水、咳、痰には抗ヒスタミン剤、抗ロイコトリエン剤などの内服が効果を示します。
それでも咳が軽快しない場合はステロイドの吸入が必要になりま す。

(専門医)