痰がたまる

入会 H31 76歳(下咽頭軟骨腫瘍)
 粘着の強い淡が夜中に気道に溜まり苦しくなって目が 覚めます。
 医師の指示で、カルポステイを夜2錠、朝1錠引用し ていますが、改善されません。どのようにしたらよろし いでしょうか?  

(令和3年:神奈川銀鈴会会報48号)

回答
枯着性の強い痰を防ぐには気管の保湿が重要とな ります。
その理由は下記の通りです。
 気管、肺には異物を排出する線毛細胞があります。こ の細胞は保湿されると活性化し、痍を排出する能力が高 まります。
また乾燥した痍は粘着性を増し気管に強く付 着し排出を困難にします。付着した痰に細菌が増殖する と、気管、肺に炎症を起こし、咳込みをひどくします。 さらに頻繁な痰の吸引は気管の粘膜を傷つけ、血痍の原 田一となります。
 気管の保湿は、室内の湿度の維持(50・心0%)と、十 分な水分摂取で維持されます。一日に1から1.5Lの水分 摂取をお勧めしています。
水分摂取には注意点がありま す。日本茶、紅茶、伽排などには利尿作用があります。 摂取した以上に水分が失われる危険があるので、これら は水分量には加算しないでください。

(専門医)