逆流する現象 |
下咽頭癌にて、空腸再建ですが、小腸移植の手術を受けて、二年半が経過しておりますが、
当初は食べ物の通りが悪く、これは食道と小腸の繋ぎの部分が委縮して通りが悪くなっており
三回の内視鏡、風船による拡張で、現在はスムーズに食事しています。
質問は、二年半経っても、食べたり、飲んだりしたものが屈み込むと逆流する現象が未だに継続
しているのですが、これは小腸の移植の場合は永久に続くものでしょうか?
また、横になって、唾液を飲み込むと、素直に食道を通過して胃の方に行ってくれません。
これもそのうちに治るものでしょうか? |
最近の手術は単純咽頭摘出や顎部リンパ筋摘出の同時は、特に珍しい手術ではなく、頭顎部と胃腸・
肛門までの腹部の外科が一緒になって、患者さんの体力があれば一度の手術で多種臓器を触ることもあ
るようです。ここ数年の入会する会員の高齢化と減少化、そして抗ガン剤を使用している方が多くみられます。
空腸等を移植した場合、時間の経過とともに逆流することも少なくなってきますが、全く無くなるこ
とは少ないと考えます。
食道に移植した小腸は本体と連動することはありませんが、神経・血管も移植しますので、蠕動運動、
逆蠕動運動もおきる可能性はあります。逆流等を防ぐには、食事をしたら直ぐに横になら
ないこと、食べて直ぐに寝ないようにすること、枕を高くして寝るというようなことを注意したら大分
違ってくると思います。小腸移植は食道発声に直接関係ないが、空気の取入れには、充分に気をつけて下さい。
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