喉頭摘出の手術法によってはシャント発声に若干の適不適があるようです。
主治医が勧めるのですからシャント発声の効果が見込めるのだと思います。
シャント発声の長所、短所についてはアトスメディカル社の資料が参考になりますので、指導員まで問い合わせてください。いつでもご説明いたします。
現在、食道発声がどの程度出来ているのか？にもよりますが、日常挨拶が可能なレベルであれば、シャント手術後も食道発声を併用することは有意義です。
私の経験では、道で出会った人に「こんにちは」と挨拶されたときにシャント発声でとっさに返事を返すのは難しいものです（シャント発声では指で人工鼻を押さえますので、荷物を持っていたり、手が汚れたりしていると急に押さえることが出来ません）。
そんな時には食道発声で「こんにちは」と返すようにしています。
なお、手術後、何らかの理由でシャント発声を止める場合には、気管と食道をつないだ穴を閉鎖する必要があります。
ほとんどの人は外来での簡単な縫合手術で済みますが、まれには放射線治療の後遺症などで粘膜が固くなって結合できず、長期の入院が必要になることもあるようです