こぼれ話
- 中村(日喉連会長)語録
(1998/11/07記)
- 食道発声は、強く短く出す訓練が大切
- 原音発声の出ないとき、二度、三度とカラの発声をしないこと。一息一声が原則
- お茶呑み法で練習すると、比較的容易に声が出る
- 原音や単語は一度に20回、30回連続して練習すると、発声が容易に出きる
- 満腹時の発声練習は、空腹時より難しい
- 入浴時に発声練習すると、効果が上がる
- ウガイを朝晩すると、声がキレイになる
- 食道発声をカン高くするには、上アゴに強く声をぶっつけ、その声を鼻にキレイに抜く。キレイに抜くには、鼻音”なにぬねの、まみむめも”を鼻つまり声でないように練習する
- 食道発声がある程度上達したら、新聞の社説を毎日音読するとよい。毎日続けるとさらに上達する。社説は長さが一定しているし、当然ながら毎日変わる。上達の比較が出きるし、飽きることもない。
- 周波数成分を256階調のグレースケールで表示
(1998/11/01記)
- ・サウンドスペクトログラム
- ・京都大学大学院医学研究科で開発
(
WinSona-ver1.10)
<例:WinSonaを使用した結果>
喉摘者(術後2年4カ月経過)
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健常者
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- ヤンセン氏の水泳
(1998/11/01記)
1997年3月26日、ネパールのカトマンズで、デンマークのヤンセンしに合った。彼は喉摘者で、デンマーク喉摘者クラブの役員である。
ネパール喉摘者クラブへの援助の成果を視察しにきていた。彼は、全く器具を使わないで水の中を泳ぐという。気管孔を指で押さえることもしないそうである。
信じかねていると、横にいたネパールの会長シュレスタ氏が、デンマークへ行ったときに、彼が全く器具を使わないで泳ぐのをみたという。
気管孔を下に向けて水の中にいる限り、気管孔の中の空気が逃げない理屈である。
この怪しい実験を、簡単にやる人がいるということを知った。
(THE GINREI-No44から)
- パイプを使わない天津法
(1998/11/01記)
喉頭摘出者の発声の一種として、食道と気管の間に通路を作り、肺呼気を直接食道へ送りこんで発声するシャント法がある。
関西地方に多くみられるこの天津法は、パイプを使用せず手術だけで、この通路を作り上げるために、レベルの高い技術あると聞いている。アメリカのブロムシンガー法は、この通路にパイプを挿入して閉さを防ぐ。
このパイプには抜きとり、挿入のため手がかりがついている。なれれば自分で取りかえができる。ボタン法は、ボタンというパイプの両端に丸い”つば”がついていて、脱落を防ぐ仕掛けになっている。とりかえや掃除のためこのパイプを外すときは局部麻酔をかける。3ケ月に1回、この手数が必要になる。
- 銀鈴(会)の由来(1998/10/17記)
銀の鈴のように
声は喉頭摘出者の心の叫びです
「沈黙は金、雄弁は銀」という諺があります。
これは「多くを喋るより黙して語らない方が良い」という東洋古来の思想です。
しかし、私たち喉摘者は
「大いに喋る銀でありたい。できれば鈴のように美しい声になりたい 」
と願っています。
- 日本喉摘者団体連合会会長の挨拶(1998/10/05記)
- 日時:10月5日:13時30分:神奈川銀鈴会教室
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会長の挨拶(412KB)
私は、中村庄司でございます。今から約40年前に喉頭がんに罹りました。当時の年齢は42歳でした。
(音声略:子供は小学校の4年生を頭に4人おりました。一家は悲惨の極に立たされました。然し、銀鈴会のおかげで第二の声が出るようになりました。手術後満1年たった頃には会社に戻り、以前と変わらない仕事が出来るようになりました。)
今では、銀鈴会・日本喉摘者団体連合会の会長をしていますが次々に生まれる喉摘者のお役に立てばと思いながら発声のお手伝いをしております。同病で苦しんだり、悩んでおられる方は是非ご相談にきてください。
- かながわ・ゆめ大会(1998/10/03記)
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第34回全国身体障害者スポーツ大会「かながわ・ゆめ大会」に喉摘者が出場します。
- 日時:11月4日:12時00分
- 神奈川県庁前より聖火のトップランナーとして、小林実(年齢71歳)さんが
走ります。
- 走行距離は800メートル