バラの挿し木講座 |
1.必要な道具
鹿沼土:空気を多量に必要とし過湿を嫌う鹿沼土は肥料分を
ほとんど含まず、通気性・保水性が高いことが特徴です。
容器:鹿沼土を入れるもの。プランタがいいです。
ナイフ:バラの枝をスパッと切るので切れ味の鋭いナイフ必要
ハサミ:バラの葉を切るために必要。切れればいいです
剪定ばさみはだめです。刃が薄いのがベターです。
発根剤:私の方法ですと挿し木の成功率は60%です。
(普通の人は30%ぐらい) 。
この発根剤を使うと成功率は80%になります。
バラ以外にも使えます。
一度購入すると10年間は使えます。
ちなみに私の使用しているのは「ルートン」です。
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2.挿し木の時期
春に一番最初に花が咲きます。その花が咲き終わった時が最適です。
その時期を逃がしていけません。
秋もいいですが春ほど成功率は高くありません。
天気は関係ないです
Q&A:
質問:剪定ばさみではだめですか?
答え:だめです。刃の薄い鋭いナイフ。カミソリとかカッターがいいです。
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3.切り取るタイミング
花が咲き終わった枝を使います。その枝が細く弱々しければやめましょう。
かわいそうですのでこの次にしよう。
切り落とす枝に5枚葉(本葉ともいう)が3つ以上なければこの次にしよう。 あせることはありません。
太い長い枝があればさし穂が何本でもとれます。
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4.さし穂の作り方。<重要>
上の部分は5枚葉と5枚葉の間ならばどこでもいいです。
下の部分も5枚葉と5枚葉の間で切り落としますが、5枚葉か
ら5cmぐらい離れたところで斜めからスパッと切ります。
切れ味がよくないとつきません。
切り落とす枝が長ければ3箇所、切り落としましょう。
すると2つのさし穂ができます。
さし穂の枝に付いている5枚葉のうち3枚の葉は切り落とし2枚残します。
これはハサミを使います。(水分の蒸発を防ぐためです。)
以上、質問を受け付けます。
Q&A:
質問:今、ティディの一番花が咲いているんですけど、それよりももうすぐ咲く第二陣のほうがシュートが長いので、そちらで挿し木をしたいのですが、だめ?
答え:一番目の花が終わった後2カ月ぐらいは、どの枝でも挿し木は可能です。
もちろん、2番目の花の後でも大丈夫ですよ。頑張ってください。
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5.さし穂の処理
プランタに鹿沼(かぬま)土をいれ、底から水が流れ出るくらいにしておく。
割り箸で穴(小指でもいい穴が大きい)をあけて切り口を3cmくらい入れ る。
適当な間隔でどんどん入れることは可能です。
さし穂の入れる時期が異なってもかまいません。
日陰にプランタを移動する
肥料はなし
以上、質問を受け付けます。
Q&A:
質問:お店で売っている切りバラを挿し木にしたい。出来ますか
答え:出来ます。ただし5枚葉がついていれば、いいです。
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6.その後の処理
さし穂したプランターは半日陰に置きましょう。
新しい葉が出てくると植え替えが出来ます(だいたい1ヶ月かかります)。 植え替えは培養土と赤玉土を混ぜ合わせる。(培養土:赤玉=5:2)
植え替え時には根を傷めないように優しくすること。
植木鉢は最初は小さめに入れる。あまり大きいと水を裁ききれないので根腐 れを起こす可能性がある。
鉢に植え替えてから15日くらいでバラ専用の肥料をやる。
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7。その他注意事項
さし穂は、枝の上の方は養分が少ないのでなるべくなら避ける。
バラの名前を探すには、花弁数を数えることを忘れないこと。
1年目では花が咲くのと咲かないのがありますが2年目では必ず咲きます。
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8.消毒について
消毒液はバラ専用のを使うこと。
50cmぐらい離れて消毒する。
(エアゾールが入っているため冷害を起こし葉が傷む)
2週間に一度消毒をする
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