理想的な土は団粒構造
日当たりや風通しに劣らず、バラの栽培に欠かせないのが土です。
水や肥料をしっかり保つ保水力と保肥力があり、しかも余分に水を残さない排水性と空気をよく通す通気性にすぐれた土が理想的。
粘質性のある赤土で、水持ちがよく、空気の流通をよくするために団粒状態が大切。
嫌地(いやじ)
前にバラを植えてあった土地に引き続き新しいバラを植えると生育がとても悪くなります。これを嫌地といい、バラの生長に必要な養分の微量要素が前のバラにすっかり吸収されつくしていることや、前のバラの根から吐き出された有害物質が土の中に残っていることなどがその原因と考えられています。
このような場合でも、新しい土の入れかえや天地返しが必要になってきます。
排水性を理想的にするには
排水の余りよくない湿地に植える時は、植え穴の底に赤玉ゴロや木の細江などをたくさん入れてから土をかぶせ、花壇を地表より30cm以上高く盛り上げるようにするとよいでしょう。
土を弱酸性に変えるには
バラは弱酸性の土に最もよく育ちます。
日本の土は一般に弱酸性ですから、あまりそのことに神経質になることはありませんが
酸性の特に強い土には消石灰をよく混ぜて中和させ、アルカリ性の強い土にはピートモスをすきこんで中和させるという方法もあります。
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