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カリンはバラ科の落葉高木で、中国原産、わが国への渡来時期は不明。
秋になると、黄色く熟した微妙に形の違う大きな実は甘い香りがたちのぼる。
その実を部屋に置いておくだけで、部屋に漂う香気を楽しむことができる。
かつて中国では、この実を香水代わりに用い、香りを衣服に移したり、室内装飾にしたりした。

カリンの実は、いかにもおいしそうに見えるが、そのまま食べられないので、 薄切りにして砂糖漬にしたり、ジャムやゼリーに煮たりして利用するといいよ。 また、最も一般的なのは果実酒である。
カリン酒は、よく熟して芳香を放つようになった実を輪切りにし、種子も一緒に氷砂糖 とホワイトリガーを加えて漬け込む。三カ月くらいで飲めるようになります。

カリン酒は、数多い果実酒の中でも第一級である。そして咳止めの妙薬として知られている。
のどが少し変だ風邪気味がな、と思った時など、早目にカリン酒を飲むと不思議に治っ てしまいますから不思議。美味と薬効を兼ね備えたカリン酒は、ぜひ作っておきたいものである。
また、スズメバチがカリンの幹にを裂きそこから密をすっている風景が見られる。