ヤブコウジ (藪柑子:ヤブコウジ科)/別名:十両
ヤブコウジの名は古くはヤマタチバナ(山橘)の名で良く知られていた。 赤い果実を山のミカンに見立てたが、それがヤブコウジ(藪柑子)になったという。 タチバナはコウジミカン(柑子)の古名。
2007
種子
2006
「ヤブコウジの戦略」 ヤプコウジが「お目出度い」といわれるのは、いつまでも同じ葉と同じ実をつけ続け、 私たちに「永遠の生命」を感じさせてくれるからです。 それがシイやカシの茂る照葉樹林の下で生きる植物のため、 茎をすこしぐらい伸ばして葉をつけても光はもらえません。 そのためヤブコウジは上にはほとんど茎を伸ばしません。 その代わり、地面に水平に這わせた茎をきわめてゆっくりと成長させながら、さし込む光が少しでも多い場所を探しているようです。 暗い場所で生きるヤブコウジの葉の寿命は相当長く、少なくとも数年間は同じ葉をつけ続けます。 一方、ようやく実らせた果実は、鳥などの種子散布者が見つけてくれるまで、できるだけ長くつけています。う〜ん。すごいよ。ヤブコウジ
■ 万両・千両・百両・十両・一両 ■