<96年10月2日> カラスが先生

 毎朝、散歩は欠かさない。まず発声練習をするには気力、体力の充実が必要と感じているからだ。
散歩の途中に「カラス」の鳴き声がとてもうらやましく思った。
実にいい声で「かぁ〜かぁ〜」と鳴く。声を失ってみて初めてカラスの声が立派だと言うことに気がついた。

 あいかわらず音が小さい。でも少しずつ音が出るようになってきた。その日の調子でもって音の大きさが違う。
カリンのはいった蜂蜜を飲んだらよくなめらかに音が出る。元気が出たので、7音節以上の単語に挑戦した。なんとかなるものである。
6音節が発声できる確率は30%ぐらいである。正しく聞こえるかは別として。

(術後1年3カ月目)
少々無理してでも出来ないことに挑戦することによって次第に鍛えられます。

(術後2年目)

私の家に九官鳥がいます。とてもおしゃべりでまた澄んだ声で話します。でも私の声はまだまねが出来ません。
(術後2年5カ月目)
九官鳥がついに食道発声のまねをした。