<98年11月01日>
訓練の成果
(術後2年4カ月目)
訓練の成果が少しずつ表れてきているようだ。苦しそうな発声から徐々に解放されつつある。
すなわち、発声音が滑らかになってきているみたい。でも、それはある程度話し込んだ場合である。しばらく食道を使わないで、急に話しかけられたりすると、あわててしまって、声の高低が激しくなり、声がつっかかるような発声音になる。
どんな状況になっても、相手に聞き易い声がでなければいけないと思っている。
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<98年11月08日>
最新の電気人工喉頭器
北鈴会のK指導員によるユアトーンをつかった発声音を紹介します。
- 一定音発声
- 呼気発声
(1)は押しボタンによる振動数を音源とする振動音発声
平板な音声ながら柔らかい音質で雑音成分が少なく聞き取りやすい発声が得られる。
(2)は気管孔からの呼気(吐く息)を利用した呼気センサーによる発声。
呼気センサーを使用することにより抑揚がついて語尾もはっきり聞き取れ、周囲の人にとっても大変聞き易い。
食道発声法の弱点を見事クリアしているといえるでしょう。食道発声ができても高齢でかつ病気になったりすると発声音が劣ると聞かされています。そのうち、ELの練習も必要になってくるかもしれません。
今の私は、もう少し食道発声がしっかりとできあがってから練習しようと思っています。
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<98年11月19日>
言葉に飾りをつけたい
会話をするとき、喉頭を摘出する前と現在とを比較して、話し方に変化がみられるようになってきた。
それは、術前は思ったこと考えたことはすぐ言葉として相手に伝えていた。
それが声を出すことが不便になってから、会話の途中で、自分の思ったこと考えたことを発声する前に出来るだけ短くまとめ、話の骨子だけ伝えている。
これは思いついたことをどんどん話すとかえって相手に誤解を招くというところからきていると思う。(完全に意味が伝わらないため)
そのため、言葉に飾りがなく、無味乾燥な言葉になってしまう。駄洒落の一つでも会話の途中に挟みたいものである。
また、声を出すのが面倒になってくると物忘れが多くなってきた。特に人の名前などである。
もっともっと食道発声が上手になって、自分の思ったこととか考えついたことなど、すぐ相手に伝いたいものである。
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<98年11月25日>
九官鳥がまねた
自宅で飼っている九官鳥(名前はチョロ松)がついに食道発声している私の音をまねた。
全く同じ音質であるのにはびっくりした。すなわち食道発声音の特徴であるいくぶんダミかかった音である。
その九官鳥がまねをした音は
私が自宅で発声の訓練をしていると必ずまねるのだ。私が上手になれば、それに伴って九官鳥の話も上手になると思う。
がんばろう。また、1年ぐらい経過してから九官鳥のまねた音を載せたいと思います。
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