<99年03月01日>
舌をよく噛む
(術後2年8カ月目)
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舌を噛むのは、術後これで3度目である。
音を出すとき出にくいと時がときどきある。そんなときに舌を噛む。どうも舌の動きと歯の動きが巧くかみ合っていないみたい。
喉頭を摘出する前はこのようなことは全くなかった。こんなところにも影響が出るとはびっくりである。一度、舌が痛くなると話をするのがしばらくつらい。
話しかけられたときは、声を出さないで首を縦横に振ったりしたりする。また、話しかけらなければこちらから話をしないため喋る機会が極端に減ってしまう。
全くこまったものだ。
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<99年03月11日>
精神的訓練
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朗読するときよりも、人前で話をする方が難しい。
1年前までは、その逆であった。ところが最近では、自分の苦手な発音をしないように話すので言葉の選択が気になりだし、どうも朗読のようにスムーズにいかないのだ。
この間も、感想を述べて下さいと頼まれたので、いい練習だと思って人前で話をした。ところが話をしていて、なぜそうなったのかという経過を省略し、結論を急ぎすぎてしまったのだ。
第1には、途中で声が出なくなったらと困る。
第2には、苦手な言葉がでてきたら困る。
第3に話をするのが面倒くさくなってきた。
以上3つの原因によってそうさせていることが後で冷静になってみて分かった。どうにかしなければなるまい。
術前の状態に戻すのに物理的な訓練ばかりでなく、精神的な訓練も必要であるという事を実感した。その具体的な対処法は分からない。
試行錯誤であゆんでいかなくてはならない。
やるきゃッない。
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<99年03月23日>
声の強弱・高低
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発声するとき、一定音の方が少ないエネルギーで、相手に通じるので、ついその方法で伝えてしまう。
その結果、声に高低がなく、リズムもなくなってしまうのだ。
仮声紋での振動によると思われるが、強弱、高低を声として出すのが難しい。
でも、これを克服しなくては自然の話し方が出来ない。
少々無理して声を出すと高低、強弱がつけられる。ということは、会話が出来るようになると自分の発声のやり方を確立し、それに固執してしまうのではないか?。
食道発声法の弱点は音の強弱と高低であるとよく聞かれるが、それは練習によって克服出来るのではないかと最近思うようなってきた。
その練習方法は、「カラオケ」が最適である。注意することはただ歌うのでなく音の高低、強弱をつけること。それができなくとも健常者が歌うのと同じように、高低・強弱をつけてやってみることである。
挑戦することによって可能性が開かれる。
音が出せないのでなく、出す努力をしないのだ。
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