<99年05月01日>
咳が出ると・・
(術後2年10カ月目)
|
2〜3日前に咳と鼻水がひどかった。
風邪薬を飲んで1日中静かにしていた。
声を出そうとすると気管が刺激されるみたいで咳が出る。とても話なんかできない状況になる。
これは、初めての経験であり、我々喉摘者にとって咳が一番の大敵であることを知った。
とにかく、声を出すと咳が5〜6回ぐらい出る。気管からの出血を考えると、咳をセーブしなくてはならない。何とかしてごまかすのである。咳が出そうだから咳をしていると、そのうち気管に痛み(鈍痛)が走り、最悪の場合は気管からの出血となる。そのようになると、風邪どころではなくなる。
とにかく咳を止めるのが先決である。
|
<99年05月13日>
自分に厳しく!
|
自分の声に自身が持てるようになってきた。
少々だみ声かかった声に、まだ愛着とまではいかないが、発言したことに対して、責任が持てるようになってきた。
声帯がないからとか、声が出ないからとか、言語障害者だからとかのいいわけは、その場そのときでは通じるかもしれない。でもそれは自分にとって大変不幸なことであることを実感しなくてはいけないと思う。
確かに話をするとき言葉不足のため誤解が生じるときがある。
それはすべて自分の発声によるものだということをしっかりと自覚することだ。
そこには甘えは許されない。それはすべて自分自身のためである。甘えをゆるすと、より上手になろうとする発声練習を妨害してしまう心が育つ。
それが怖いのだ。
今のこの練習が大切!
|