<97年3月4日> 響きのある声

 体調は順調である。
ここ2〜3日前頃から響きが出てきた。発声の稽古をしているとのどの奥のほうがブルブルと震えが目立つようになった。
ちょうど蛇のくねくねに似ている。 また声の響きも出てきた。音は大きくなってきている。

でも、まだ他人と話すときは不安である。また、電話がかかってきても不安で受話器が取れない。これがとれるようになったら本当に自信がつくのだが。いつのことだか。でも自分の声に少しずつ自信が持ってきた。

 現在の発声の稽古は百人一首でやっている。人と話すときは、できるだけゆっくりするように心がけている。

また1語1語明瞭になるように気をつけている。今の稽古の課題は時々油断をしていると呑み込み式になってグーグーと鳴るときがある。
この現象は特に喉が極端に柔らかくなっているときに起きる。すなわち唾が溜まっているような状態に起きる。

そんなときはつばを呑み込んでから発声するか腹筋力をつけるかどちらかである。
とにかく大切なことははっきりと相手に聞きづらくないように明瞭に発声することに、心がけるべき。

    銀鈴会で教わったことで心に残った言葉が3つある。
  1. 自分の声は自分で作れ
  2. あなたは、ゆっくりしか話すことができない
  3. 1日稽古すれば1日分だけ上達する

(術後1年4カ月目)
勤め先での電話は少しずつ取れるようになってきたが、家では、そばでベルが鳴っても取らない。


<97年3月23日> 稽古は楽しい

 食道の奥の方から声が出るようになった。
妻にいわせるとその声は響きがあるそうである。発声も楽にできる。今まで「あ〜」と長音をだしているとき最後に食道の奥の方からグチャグチャという音になる。
其の音はいずれ響きのある音となることがわかった。

 いよいよ発声の稽古がおもしろくなってきた。 録音 (96KB内容:昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。)した。

(術後2年目)
毎日上達している状況が分かるときは稽古が楽しかったが、現在は楽しいとは思っていない。でも稽古はやらねばと思っています。