<97年10月9日> 途中で中断 (術後1年3カ月目)

 長い時間、連続的して話が出来るようになってきた。ただし会話中に時々食道内に空気が入り中断してしまう。

そのようなときは5〜6秒ぐらい待つことにする。どうしてすぐ発声できないのか分からない。指導員も時々そのような状況がみられる。(ただし、中断時間は4秒ぐらい)

 日常会話は、不自由なくできるがやはり重要な話となると自分の思っていることの80%ぐらいしか相手に通じない。
すなわち自分の思っていることを伝えるとき、できるだけ少ない言葉で伝えているために生じると誤解と思われる。
まだ、相手に完全に意志を伝えることは出来ない。
 「さ」行は特に意識して発声することが大切である。

(術後2年3カ月目)
空気の吸い込むタイミングを誤ってしまうと吸引が出来ない。このことは、いまでも頻繁にあります。



<97年10月18日> 食道発声は難しい

 早く話すことよりも明瞭に話すことに心がけることが大切であることが分かってきた。

 食道発声法は、練習すればするほど難しいものである。
朗読に要する時間(社説とか1分間朝礼)が以前よりも時間がかかってきている。これは、速さよりも明瞭さに心がけている影響である。

食道の奥の方から時々発声音が出てくる。まだ、言葉を助ける音までいかないけれどすこしずつでてきている。楽しみである。

(術後2年3カ月目)
言葉を短く区切って話すと明瞭度が得られます。



<97年10月31日> 語尾をしっかり

 神奈川銀鈴会の教室でF指導員から語尾がはっきりしていて、たいへんよろしいとの講評受けた。
この言葉をきっかけにレベルアップをする。
これがその時の朗読(452KB)です。

 ゆっくり話せと、青組のN指導員がいつも言っていた言葉の意味が最近ようやく分かりかけてきた。早く話すと語尾がかすれてしまう。
最近は意識して1つ1つの音を決して無声にならないように腹圧をかけて発声している。すると言葉が非常に丁寧になって聞こえる。

 青組で今年5月に銀鈴会に入会した人が大変上手に発声しているのを直に聞いた。大変良い刺激となった。
このようなことは自宅で勉強していたのでは得られない貴重な体験である。 

(術後1年6カ月目)
上手な人の発声を聴いていると、自分も早くそのようになりたいと思い、練習に熱が入る。