銀鈴会の教室の発声練習の後、3人でお酒を飲みに行った。
店の中は、騒々しかったが3人で顔をつきあわせ世間話をした。喉頭摘出前までは会話をするそのものに対しては何も意味を持たずその会話の内容に重点をおいて話を楽しんでいた。
今や、会話が出来るという事が嬉しい。このことは相手の話を一語も逃さないで一生懸命に聞く態度がお互いにあり、また話をすることも一語一語大事にしているためではないかと思う。
帰りの電車の中でも40分ばかりず〜と話をしていた。話をすることはこんなに楽しいものであるということは、声を失って初めてわかった。 さらに食道発声に磨きをかけ自分の思っていることを100%話せるようにしなくてはならないと思った。
ちなみに現在は自分の思っていることの60%くらい声に出して伝えている。残り40%は相手に伝えたくとも声が自由にならないため、話をやめてしまう。早く、思いどうりに声を出したいがそのためには、さらなる努力が必要であると思っている。
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