<00年07月01日> 誤解を招く (術後4年目)

最近になって気づいたのた。
正しく言葉が伝わらないために陥る誤解がよくある。

少し話せるようになると自分の話すペースが崩れ、相手に自分の真意が正確に伝わらない。

声を失った当初は声を出すのをなるべくためらっていた。声を出してもイェス、ノーの返事が主でその理由は詳しくは話さなかった。
ところが最近は健常者と同じような調子で、その「わけ」を話し、細部にわたり説明をしたりする。

ところが語尾がぶっきらぼー(または掠れる)のため、相手に不快感をもたれてしまうことがよくある。
そしてそのために人間関係が悪化してしまうのである。

これは注意しないといけない。

話さないでおればそれで済むことだが食道発声が上達してくるとそうはいかない環境になってくる。
話ができることを周りの人たちは知っているからである。

基本の戻り、ゆっくり説明すること以外には道がない。


術後4年目の声 ・・・上記の文章の朗読(805KB)