以前、奥の木立の中にあった九條武子歌碑は最近、正門脇に移されました。いい場所にきたとも言えます。少くとも日当りは滅法よくなりました。
でも、木立が切り払われ、跡に、カフェ、コンファレンスルーム、ブックストアなどの二階建てのモダンな建物がドーンと居座っているのを見ると、歌碑にとっては前の方が趣があったような気もしないではありません。まあ、境内でも、土地の有効活用を計るのは当然でしょうが。
歌碑の文字は、日差しが強すぎて読みにくいのですが、平仮名ばかりでーー
おほいなる もののちからに ひかれゆく わがあしおとの おぼつかなしや
次の句は、主人のお仲間が、昨年師走に詠んだのだそうです。
ほつくりと冬日の包む武子歌碑 前田 なな
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