三寸が一番昂奮し、熱中したのはあおり烏賊のエギング(餌木=写真の上部、その下が烏賊ーーという木製の模造魚を餌に見せかけて釣る)。7秒に一度しゃくりあげ、その動きに反応して飛びついた烏賊を餌木の端の針にひっかけるのです。
寒鮃と同様、数はあまり釣れず坊主のことが屡々ですが、たまにガキッと餌木にかかり、強い引きに合った時はゾクッとするそうです。たも(網)で、無事に掬いあげてもらったときは、「万歳!サンキュー」を連発したくなるとか。最初の衝突の「ガキッか」ら、大格闘までは、喧嘩のように感じられることもあるそうです。実際、烏賊としては腹も立ちましょう。気持よく泳いでいると、目の前で旨そうな魚が跳ねるので、捕まえて食べようとしたら、変なものが引っかかって、痛いし、自分を引っ張るので、煩わしい。全くふざけやがって!!ーー御尤もです。大げんかを経て、船上に臥する烏賊の姿を見る時は、相当の達成感があるようです。
時々2Kgくらいのものも釣れ、4キロものを釣ったこともあるとか(ただし、キロ当り浜値は2Kgが最高、味が2Kgを超えると落ちるのでしょう))。最初に初心者4人で舟に乗った時は、なんと正確に、一人につき1イッパイづつ釣れたとか。そういう偶然もあるのですね。並んで、船長に写真を撮ってもらい、以来アオリに病みつきになったとか。
その逆に、大分慣れた頃、初めの「ガ7キッ」というあたりに、手首が折れそうでひるんで、思わず手放してしまい、船長に「バカ者!」と叱られたそうです。竿もリールも海の藻屑!「あれは、よっぽどの大物だったにちがいない」−−三寸は今でも、悔しそうに話します。乗船は千葉県金谷港オンリー。
リコリスさん、アオリを含めた烏賊のお話をお願いします。 ふらりさん、鮮やかな餌木に飛びついたあおり烏賊の動画をよろしく。 |