「すっかり変わって」ですか。水芭蕉(現)と水芭蕉(元)、そこに、鮎夢さんの感慨を感じたのは過剰反応でしょうか。
東京とは事情が違いましょうが、晴海埠頭公園では、看板に「再開発」という字が連発されていました。そういう名の破壊ですね。
荷風は皇居(江戸城)の濠端の柳を、「城郭を眺めるのに邪魔」と評しましたが、それは後でつけた理由で、本当は、柳が明治になって植えられたからです。彼にとって、江戸時代になくて明治になってからできたものは、全てが悪なのです。
フランスに心酔した荷風が日本の近代の贋物性を憎み、江戸文化に耽溺した心情には、ロンドンと東京の違いにショックを受けた、うちの孫でさえ、共感しています。嗚呼! |