ずっと興味を持っていたノブドウ、何とか色が出ていました。10年以上前から興味を持っていましたが、日本の記述は殆ど実の発色は虫こぶによるものでしたが、それならば何故違った色が出るのかの論はありませんでした。今日、日本でも虫こぶ論を疑問視する声が幾つかありましたが、理由はまだ見つかりません。そこでアメリカ、19世紀に実の美しさからアジアから持ち込まれたものが、今日では、野生で迷惑外来種となっております。ここの記述、私もよく理解出来ず、目が悪く翻訳は苦しいのですが、一寸やってみました。私の願いは唯一つ、ノブドウの発色は虫こぶによるか否かだけです。達人の皆様のご意見をご教示頂ければ幸いです。「ノブドウの最大の特徴は,実が色を変えることである。多くの果実は未熟時に緑で、徐々に成熟色に成る。ノブドウは一房の実で、4,5色同時に変わる。これはアントシアニンとフラボノイドの相互作用によって起る。これが一般的な果物の変色であるが、ノブドウは、実の中の液体が、ほぼ酸性から中性となる。pH とは、液体中の水素イオンを計るものである。その数値は水素のかたまりの -log10 である。数値はacidic (1)から、7を中心として基礎(14)に至り、数が少ないほど水素が多くなる。奇妙なのは、1個下がると、10倍酸性度が上がることだ。だからpH 5 のものは、pH 6のものより10倍酸性度が上がることになる。 ノブドウは緑の時にpH 4.8 から始まるが、これはソーダ水くらいのpH だ。これが5.5になれば、歯のエナメル質を痛めるほどになる。実が熟すにつれ、pH 6.5になり、これはミルク程度である。表面はpH が変わる度に、光の吸収度を変えるので、これがノブドウの色の変化をもたらすのである。」 自分でもよくわかりませんが、虫こぶ論は、アメリカには一つもありませんでした。
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