トンボとイトトンボは、優しげに見えるが、実は古代からのハンターである。この近縁種の昆虫は、2億5千万年以上前、恐竜よりずっと古くに祖先を共有し、古代の神経組織がどのように正確で素早い空中攻撃をコントロールしたかを垣間見せる。 最近発刊のミネソタ大研究者による論文では、2種の明らかな狩りの戦術の違いにも拘わらず、この2つのグループは、狩りの飛行を司るサーキットの中の神経を共有している。これらの神経は非常に似ているので、研究者は、2者が共通の祖先から受け継いだもので、神経はあまり変化しないと考える。如何に素早くイメージを解析するかを見れば、技術的進歩を遂げたと言えよう。これらの発見は、ドローンや無人機のどこにカメラをつければよいか、入ってくる情報を如何に素早く、有効に解析するかの研究の助けになるだろう。そして多くの種が居るので,行動や神経作用を比較出来るのでトンボとイトトンボは、昔の神経システムへの窓を開くので、進化論的に面白いと著者は言う。 トンボとイトトンボの明らかな違いは、その形と目の位置にある。現在大部分のトンボは両眼が近く、屡々頭の上部でくっついているが、イトトンボは、離れている。研究者はこの違いが狩りのやり方に違いを生むか、それなら神経組織はどのように動く餌を感知するかを知りたく思った。 発見したのは、トンボは目の最上部に高い解像度部分を置き下からの獲物を狩るのに、イトトンボは、高い解像度を目の前に置き、目の前の獲物を捕る。てっぺんが働くトンボでは、引き延ばしたディスプレイの2つのスクリーンのように、((つまり、獲物のイメージは、マウスポインターのように、どちらかのスクリーンに映るが、同時に両方に映る事は無い。)イトトンボの目は、2重のスクリーンのように、獲物のイメージは、双眼鏡のように、両眼に同時に映る。両者善し悪しがあり、獲物のタイプや環境と関係する。異なる狩りの方法は、違った環境で発揮される。トンボは、空をコントラストにして、獲物を見つける。2つのイメージで遠近を測ることは出来ないが,別のやり方をする。イトトンボは草地で狩りをする傾向があるが、ここでは素早いリアクションは不要だが、遠近認識の必要は強くなる。研究者は、これら拡大と重複のイメージがどのように脳に伝わり、その情報が筋肉の動きにどのように伝達されるかを知りたく思う。戦略は違うが、動く獲物の情報を脳から羽のモーターセンターに伝える神経系はほぼ同じで、共通の祖先から受け継いだもので有ることを示す。まだ分からない事が多く、これら神経が飛行中に体の各筋肉にどのように伝達されるかわからないので、ロボットを作っても上手くいかないだろう。加えて、研究者はまだ同種間の研究も継続している。大部分のトンボは両眼がくっついているが、両眼が離れた種も少数存在する。
要約してみました。ご興味があればご覧下さい。(イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が年頭にバグダッドでドローンによって死亡した事を思い出しました。)この場所に相応しくないテーマ、お詫び申し上げます。
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