長女の旦那がベトナムで買ってきた唐辛子から、彼の叔父(主人の園芸の先生でもあります)が、種を取り出して蒔き、発芽した苗をいただいて、我が家のベランダで育てています。 大きくて猛烈に辛いので、一個を一日では使い切れません(硫黄島唐辛子なら、7〜8個使うのですが)。 婿は、経営する特養ホームの働き手を求めて屡々ベトナムに行きます。彼はもともと外国人労働者を入れることに反対でした。日本の人口が減り続けているのだから、今までと同じやり方をしていては、人手不足になるのは当り前。少い日本人でやって行くには、社会構造、産業構造をどう変えるかを国全体で考えるべきだ(日本人は奴隷を使ったり外国人労働者に頼った経験がない)というのが彼の持論です。 でも、政府はその青写真を描くことをさぼり、人が足りなければ、取り敢えず、外から入れろ、あとのことは知ったことではないという無責任さ。 婿はずいぶん悩んだようですが、よそがどしどし外国人を入れているのに、自分だけが持論にこだわっていては、確実に施設が潰れ、入居者の迷惑は勿論、130人の従業員が路頭に迷うことになるので、意を決して方針を変えました。頑固者(そこを、主人は高く評価していました)たる婿には気の毒なことでした。 でも、さいわい、吹っ切れたのでしょう。最近は表情も明るく、楽しそうにベトナムの話を聞かせてくれるので、我々もホッとしています。でも、日本という国はどうなってしまうのでしょう。 |